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紫外線の基本と日焼け止めの正しい使い方を学んで、効果的な紫外線対策を!
TOPICS | 2025.04.11

「日焼け止め=日焼け予防」と考えている方は多いかもしれません。もちろん日焼けを防ぐ役割もありますが、本来の大きな目的は“紫外線による肌へのダメージを防ぐ”ことにあります。その効果をきちんと得るためには、正しい使い方を理解しておくことが大切です。
この記事では、紫外線対策や日焼け止めの基本的な知識について、わかりやすくご紹介します。
紫外線とは?その正体と名前の由来
紫外線は、太陽から放たれる光の一種で、太陽光線には「可視光線」「赤外線」「紫外線」の3つが含まれています。この中で紫外線は最も波長が短く、人の目には見えない光です。
紫外線は「UV(ユーブイ)」とも呼ばれていますが、これは英語の “Ultra Violet” の略語です。
“Ultra” は「超えた」や「外側の」、“Violet” は「紫色」を意味し、直訳すると「紫の外側の光」という意味になります。
なぜこのように呼ばれているかというと、光の波長に関係があります。可視光線の中で一番波長が短いのが紫色の光で、そのさらに外側にあるのが紫外線。つまり、「紫色の外側に位置する光」ということで、「Ultra Violet(紫外線)」と名付けられたのです。
紫外線の種類とその違い
紫外線(UV)は、波長の違いによって 「UV-A」「UV-B」「UV-C」 の3種類に分けられます。
それぞれの特徴や肌への影響を、以下の図と一緒に見てみましょう。
波長が長い ←────── 紫外線の種類 ──────→ 波長が短い
UV-A | UV-B | UV-C |
☀ 波長:315~400nm ☁ 雲やガラスを通る 💥 真皮まで届く 📉 地表への到達多 😃肌が黒くなる | ☀ 波長:280~315nm ☁ 表皮まで届く 💥 日焼け・炎症 📉 地表への到達少 😃肌が赤くなる(炎症) | ☀ 波長:100~280nm ☁ 地表には届かない(通常) 💥 強いエネルギー 📉 オゾン層でブロック |

▼ 各UVの詳細解説
UV-A:肌の奥まで届く、日常紫外線
- 最も波長が長い紫外線で、ガラスや雲を透過します。
- 肌の奥の「真皮」まで到達し、ハリの低下やたるみの原因に。
- 紫外線の中でも 最も多く降り注ぐ タイプ(約9割以上)。
- 年間を通して量が多く、日常生活での対策が必須。
UV-B:日焼け・炎症の主な原因
- 肌の表面に作用し、**サンバーン(日焼けによる赤み・炎症)**を引き起こします。
- シミやそばかす、皮膚がんの原因にも。
- 成層圏やオゾン層である程度吸収され、地表には少量のみ到達。
UV-C:本来は地表に届かない強力な紫外線
- 最もエネルギーが強く、肌への影響も大きいですが…
- 通常は成層圏やオゾン層で完全に吸収され、地上には届きません。
- ただし、環境変化により一部地域ではわずかに観測されることも。

紫外線が肌に与える影響
紫外線は肌に様々な影響を及ぼしますが、短期的な影響(急性反応)と長期的な影響(慢性反応)に分けることができます。
(1)急性反応
①日焼け(サンバーン・サンタン)
・サンバーン:紫外線を浴びた直後に赤みやヒリヒリ感が生じる
・サンタン:数日後にメラニンが増え、肌が黒くなる
②日光蕁麻疹
・紫外線や可視光線の影響で赤みやかゆみが発生
(2)慢性反応
①肌の老化(光老化)
・紫外線によるメラニン生成がシミやくすみの原因に
・こらーげんやエラスチンがダメージを受け、シワ・たるみを引き起こす
②皮膚がんのリスク
・長時間紫外線を浴びることで、皮膚細胞のDNAが損傷し、がん化する可能性がある
③目への影響
・白内障や翼状片などの目の病気の発症要因になることもわかっています。
日焼け止めで賢く紫外線対策をしよう!
私たちの肌にさまざまな悪影響を与える紫外線。
日々のダメージを積み重ねないためにも、日焼け止めは欠かせない紫外線対策アイテムです。
春先になると多くの種類が店頭に並びますが、「結局どれを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで、まずは日焼け止め選びの基本となる「PA・SPFの違い」と、「紫外線吸収剤/散乱剤」についてチェックしていきましょう!
指標 | 防ぐ紫外線の種類 | 効果の目的 |
SPF (Sun Protection Factor) | UV-B | ・UV-B(肌表面に影響する紫外線)を防ぐ効果 ・紫外線で「肌が赤くなる・炎症を起こす」のを防止 ・数値が高いほど防御力アップ(最大「SPF50+」) → 日差しが強い日・屋外活動には高めをチョイス! |
PA (Protection grade of UV-A) | UV-A | ・UV-A(肌の奥に届く紫外線)を防ぐ効果 ・紫外線で「肌が黒くなる」のを防止 ・+の数が多いほど効果アップ(最大「PA++++」) → じわじわ肌老化を防ぎたいなら注目! |
🔍 紫外線をカットする「2つの成分方式」
日焼け止めには、紫外線を防ぐために使われる2つの成分タイプがあります。
☑ 紫外線吸収剤(ケミカル)
• 紫外線を肌の表面で一度吸収し、熱などのエネルギーに変えて放出
• 軽い使い心地で白浮きしにくい
• 敏感肌の人には刺激になることもある
☑ 紫外線散乱剤(ノンケミカル)
• 紫外線を反射・散乱させてブロック
• 肌への刺激が少なく、敏感肌でも使いやすい
• やや白浮きしやすいが肌にやさしい
🧴 肌に合った日焼け止めを選ぼう
紫外線対策には日焼け止めが欠かせませんが、大切なのは数値の高さより“肌との相性”です。
日焼け止め選びのポイント
• SPF・PAが高ければ安心とは限らない
• 敏感肌や肌トラブルの経験がある人は、
→ パッチテストやサンプル使用がおすすめ
→ ノンケミカル(日焼け止め散乱剤)も検討を
⚠ 肌状態によっては合わなくなることも
違和感があればすぐに使用を中止し、必要なら皮膚科へ
📝 紫外線と日焼け止めのキホンまとめ
- UV-A(真皮に影響)→ PAで防ぐ
- UV-B(表皮に影響)→ SPFで防ぐ
- UV-Cは地表には届かない
- 紫外線吸収剤:効果高め/刺激に注意
- 紫外線散乱剤:肌にやさしい/白浮きしやすい
日焼け止めは「使い分け」がカギ!
- 日常生活には「PA+++・SPF30」程度でもOK
- レジャーや長時間の屋外活動には「PA++++・SPF50+」を選ぶ
- 敏感肌さんや赤ちゃんには「ノンケミカル(紫外線散乱剤)」がおすすめ
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